型ドメイン

 A5:SQL Mk-2ではエンティティの各フィールドにおけるデータ型として、型ドメインを指定することが出来ます。
 型ドメインを利用することによってエンティティのフィールドの型を抽象化して扱うことができます。

型ドメイン

 型ドメインには次の2種類があります。

デフォルトドメイン データベースのデータ型を抽象化します。
ユーザー定義ドメイン ユーザーの業務レベルのデータ型を抽象化します。

以下に2つの型ドメインの説明を行います。


デフォルトドメイン
 あらかじめいくつかの型ドメインが定義されています。
 「@デフォルトドメイン名」と指定することで、DDL生成時にはそのデータベースに合わせたデータ型に置換されます。
 たとえば「@VARCHAR(10)」と型指定された列はOracleデータベースでは「VARCHAR2(10)」に置換されます。

変換テーブル
  Oracle DB2 SQLServer2000 SQLServer2005 SQLServer2008 MySQL PostgreSQL
VARCHAR(n)
可変長文字列
VARCHAR2(n) VARCHAR(n) VARCHAR(n) VARCHAR(n) VARCHAR(n) VARCHAR character varying
CHAR(n)
固定長文字列
CHAR(n) CHAR(n) CHAR(n) CHAR(n) CHAR(n) CHAR character
DECIMAL(n,m)
桁指定付き数値
NUMBER(n,m) DECIMAL(n,m) DECIMAL(n,m) DECIMAL(n,m) DECIMAL(n,m) DECIMAL(n,m) numeric(n,m)
INT
整数
NUMBER(10) INTEGER INTEGER INTEGER INTEGER INT integer
FLOAT
単精度浮動小数点
NUMBER DECIMAL FLOAT FLOAT FLOAT FLOAT real
DOUBLE
倍精度浮動小数点
NUMBER DECIMAL REAL REAL REAL DOUBLE double precision
DATE
日付
DATE DATE DATETIME DATETIME DATE DATE date
TIME
時刻
DATE TIME DATETIME DATETIME TIME TIME time
DATETIME
日付時刻
DATE TIMESTAMP DATETIME DATETIME DATETIME DATETIME timestamp


ユーザー定義ドメイン
 エンティティのプロパティ画面から「ドメイン編集」ボタンを押下することで編集できます。
 データ型とサイズに対して別名を登録することが出来ます。
 たとえば、「注文番号」という名前に対して「VARCHAR(10)」を割り当てておけば、DDLの生成の際にデータ型に「*注文番号」が指定された項目は「VARCHAR(10)」に置換されます。
 さらにデフォルトドメインと組み合わせて、「注文番号」という名前に対して「@VARCHAR(10)」と記述することで、「*注文番号」が指定された項目は生成するデータベースの可変型文字列で長さ10の型に置換されます。

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関連項目

エンティティのプロパティ