A5:SQL Mk-2 で多段ssh接続を行うには、Version 2.20.0で追加された SSH2トンネルの接続方式「ssh.exe コマンド(OpenSSH, Windows 10 1803 以降に付属)」を使います。
以下のような接続形態を想定します。
[A5:SQL Mk-2] ── [bastion] ── [your_system] ── [your_db]
先に、ssh.exe の設定を行います。C:\Users\<ユーザー名>\.ssh\config
ファイルに踏み台サーバーの設定および接続したいシステムの接続名を記載します。
Host bastion
Hostname bastion_server
User your_user
IdentityFile ~/.ssh/bastion_id_id_ed25519
IdentitiesOnly yes
Host your_system
Hostname your_server
User your_name
IdentityFile ~/.ssh/your_id_id_ed25519
ProxyJump bastion
IdentitiesOnly yes
各種設定値は適宜書き換えてください。your_system
内の ProxyJump bastion
の設定によって、bastion に接続してからyour_system に接続するようになります。また、ssh.exe your_system
でsshセッションが開始できることも確認してください。
A5:SQL Mk-2のデータベース登録の画面では、サーバー名は ssh 接続先のサーバーから見たサーバー名またはIPアドレスでサーバー名を登録します。

SSH2トンネルのタブでは、接続方式に「ssh.exe コマンド(Open SSH, Windows 10 1803 以降に付属)」を指定し、SSH2ホスト名に .ssh\config
に記載した接続先システムの名前を記載します。.ssh\config にユーザー名・秘密鍵ファイルが指定されていれば、ここでの入力は必要ありません。

これだけ入力して、「テスト接続」ボタンを押下すると、ssh.exe がコマンドプロンプトで起動され、SSHトンネルが作られてDBに接続できます。秘密鍵ファイルにパスフレーズが設定されている場合、このコマンドプロンプトで入力を行います。(ssh-agent を併用すると便利です。)
コマンドプロンプトはパスフレーズを入力しない場合などは接続後にすぐに消えますが、パスフレーズを入力するなどすると、そのまま残り続けます。この場合は、A5:SQL Mk-2 でのDB接続を切断するまで閉じずに最小化したままにしておいてください。
