A5:SQL Mk-2

開発のこと、日々のこと

A5:SQL Mk-2が無料な理由…とか?(ややとりとめのない文章)

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キングコング西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」がネット上で無償で公開されていることの是非についてネット上ではいろいろ意見が交わされているようですが…。便乗気味な気もするのですがA5:SQL Mk-2が無償であること、私自身が今それについてどのように考えているのかをお伝えするのにいい機会だと考えたのでつらつら書いてみたいと思います。

ソフトウェアの業界ではパッケージソフトウェアが無料というのはずっと昔から当然のように行われてきました。利用料が無料であるだけでなく、そのソースコードまで無償であることも当然のように行われているわけです。

A5:SQL Mk-2は20年近く歴史のあるソフトウェアです。開発当初は私自身実家暮らしをしており、収入は多くなかったものの比較的金銭的には余裕がありました。単に趣味として、あるいは自分自身の技術力の向上のため、あるいは功名心のようなもので開発してきたわけです。

対して現在は結婚し子供もでき、はっきり書くと「カツカツ」です。特に育児にこんなにお金がかかるものだとは思ってもみませんでした。

なのでまあ、A5:SQL Mk-2で少しでも家計の足しにできるならばしたいのが本音です。

とはいえ、シェアウェア化というのはあり得ません。A5:SQL Mk-2は「無料だから」使ってもらえていると考えています。フリーソフト・オープンソースなど、無料で使える代替はいくらでもあるからです。

特にER図の機能ですが「無料であるから使っていたのに突然シェアウェア化しました」というのも梯子を外すような行為なわけです。

別の視点として、資本主義経済の中でそれなりに価値のあるもの(と少なくとも自分では思っています)を無償で公開するのはそれなりの問題を持ちえます。

おそらく、利用料ライセンスで「稼げている」データベースクライアントは国内では株式会社システムインテグレータさんのObject Browserシリーズ位でしょうか?。海外を含めてもそう多くはないと考えています。(JetBeansさんの DataGripとか?)

もしかするとA5:SQL Mk-2を含む無償のデータベースクライアントが本来あるべき「市場」を壊してしまっているのではないか?、などと考えてしまうこともあります。

いろいろ検討はしていて、フリーミアムモデル(基本機能無料・一部機能有料のモデル)ならばある程度いけるのではないか?とは考えていますが、有償部分として実装する機能のアイディア(お金払おうと考えられるレベルのもの)も考えなければいけないので具体的には進んでいません。

もしかして商売の上手い人ならばもっとやりようはあるのかもしれません。利用料は無料のまま、何かしらの方法で稼ぐ方法も見つけられるかもしれません。でも残念ながら、自分には商売の才能は全くありませんでした。

…現在は多少の広告収入・寄付はあるのですが、概ね毎年数万円以上の赤字です。まあ、年間数万円程度の費用が掛かる趣味などいくらでもあるといえばそうなのですが…。

取りとめもないことを書いてきて読んで下さる方も何言いたいのか分からないと思うので、もうぶっちゃけて書きますがまあ、A5:SQL Mk-2使ってみていいと思ったら多少でもご寄付を頂けると嬉しいですということです。

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